桜田内科
桜田内科は、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病を
中心に診療を行っている内科のクリニックです。

診療予約時間
9:00-12:00, 14:30-16:30
休診日
日・木・土曜午後・祝日
場所
286-0048
成田市公津の杜2-27-1

TEL. 0476-37-4757
FAX. 0476-20-5556


当院の糖尿病治療の方針

現在のところ、院長は糖尿病について以下のような考えを持っています。

食事と運動の重要性

糖尿病治療の基本は、何といっても食事と運動です。
現在のところ、残念ながら、好きなものを好きなだけ食べても血糖値が上がらないようにする魔法の薬はありません。
だからこそ、毎日の食事が重要になってきます。
特に、炭水化物が血糖値に与える影響を考慮した食事療法(カーボカウント)を提案しています。

少し食べ過ぎてしまったときは、運動することをお勧めします。
すい臓の機能がある程度保たれている方ならば、食後に30分程度散歩することで、食後の血糖値が60〜80mg下がることが知られています。
また、運動の習慣をつけることでインスリン抵抗性も改善します。



薬剤の選択について

インスリンを出させる薬は最小限しか使わないようにしています。


(1)インスリンの出が悪い場合、インスリンの出るタイミングが悪い場合

SU剤はすい臓からインスリンを強力に出させる薬であり、2型糖尿病で最もよく使われる薬です。 確かにSU剤を使えばHbA1cは下がりますが、すい臓を酷使することになり、 長い目でみれば合併症のリスクが高くなってしまうと考えます。
当院では、インスリン抵抗性を取る(感受性を良くする)・食べ物の吸収を遅らせる タイプの薬を積極的に用いて、インスリンをなるべく出させない治療 を行います。
また、インスリンを出させる薬でも、なるべく作用時間が短いものを用いるようにしています。

(2)インスリン分泌が足りない場合

インスリンを出させる薬を大量に使うよりは、外からインスリンを 補ってやる方(現在のところ注射という形ですが・・・)が、膵臓に対しての 負担は少ない、と考えています。
他の施設で、経口剤で治療できると言われている方に対しても、 逆に当院ではインスリン注射をおすすめする場合があります。
長い目でみればその方が膵臓の機能を長く保つことができると考えるからです。

以上のような方針のため、他の施設に比べて薬剤の種類が多くなってしまう場合があります。
しかし、当院の治療は、長期的な視点で 糖尿病合併症を防ぎ、 患者さんのQOL(生活の質)を高く保つことになると考えています。



糖尿病合併症について


(1)眼科合併症

糖尿病の微小な動脈を障害する作用が 眼球の動脈に起こったものを糖尿病網膜症といい、 進行を放置すると失明の原因となることが知られています。

当院で治療中の患者さんについては、定期的に眼科に受診しているかの確認を 取るようにしています。
ご希望があれば、成田地域での10年以上の診療経験を生かし、近郊の眼科をご紹介いたします。



(2)腎合併症

糖尿病の微小な動脈を障害する作用が 腎臓の動脈に起こると、糖尿病腎症を起こしてしまいます。

当院では尿検査を毎回行い、腎症の早期発見に努めています。 また、悪化があればその都度説明をさせていただきます。

軽度な腎症であれば、適切な治療により半分以上の確率で改善します。
しかし、やむを得ず進行してしまった場合、透析を含めて近隣の医療機関に 相談させていただくこともあります。


お誕生日検診

当院では心電図と胸部レントゲン写真を 年に1回以上行いたいと考えております。 問題がない方に関しては、お誕生日検診という形で行っております。

動脈硬化を見る検査として、ABI(血管の詰まり具合をみる)PWV(血管の硬さをみる)などを測定し 血管年齢を推定することも可能なので、希望される方はお知らせください。

動脈硬化が強い方の場合には、自覚症状の有無にかかわらず動脈硬化の危険因子を積極的に治療し、動脈硬化を防ぐような治療を行っていきたいと考えております。

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